発信者栗本拓幸氏、その活動の原点と原動力
第三回栗本拓幸氏取材記事
全国高校生徒会大会の実行委員長や生徒会支援協会の理事として、高校在学時から精力的に活動されていた栗本氏は、現在更に活動の幅を広げ、「知性ある日本」をコンセプトに、Liquitous Corp.設立などを務め、Youtuberや教育系ファシリテーターなど多様な形で発信を続けている。
1999年生まれ、慶應義塾大学総合政策学部(SFC)在学。「知性ある日本」をコンセプトに、統治機構改革、行政におけるテクノロジー活用、若者の社会参画などの分野で研究と実践。NPO法人Rightsをはじめ複数の法人で理事他、液体民主主義の社会実装を進めるLiquitous Corp.設立など。YouTuber、教育系ファシリテーター、AO入試のアドバイザーなど。*1
栗本氏のホームページ:
⇓前回、前々回の記事はこちらです!
一週間、間が空いてしまいましたが、栗本拓幸氏取材記事第三弾、今回が最終回となります。
ご自身の活動について、発信に対する考えや、活動を進める際の思いについて伺うことが出来たインタビューは、僕の中で大変心に刻まれましたし、僕がこのブログを運営していくにあたっても大きな励みとなっています。
栗本氏の活動について、液体民主主義の社会実装や、教育系ファシリテーター、ホームページによる発信などの活動を、主に「調べる」「深める」「まとめる」「動かす」の四段階で進めていると、第一回の記事では紹介した。
第二回の記事では、発信をするにあたっての栗本氏の考え方、「自分独自の視点で深い情報を発信していく」という部分を取り上げさせて頂いた。
今回は、栗本氏の活動の原点に迫っていきたいと思う。
【規範に対する批判的視点】
質問)
栗本さんは、どういったきっかけで現在やっていらっしゃるような活動を始めたのですか。
栗本氏)
基本的には好きでやっているので、そんなに、すごく大きな志や原体験があるという訳ではないけれども、割かし昔から、規範的なものやこれがいいと言われていることに自分なりに抵抗していたなと思う。
それこそ小学校も中学受験のときも、中高入ってからも、これが正しいんですよと押し付けられたときに、それを「はいはい」と受けとるのではなくて、「それって本当に正しいの」っていうことを自分なりに考えて、なにかしらのアクションを起こしてきたことは多いかな。
何か規範的なものに対する自分なりのモヤモヤがあって、その中でたまたま、国であったり組織であったりというものに関する関心が強かった。
最初は、ごっこ遊びだったんだけど、それが中高に入って生徒会に繋がって、その先に若者の政治参加の様々なところが繋がっていった。
僕自身の感覚としては、小学校や小学校に入る前に、お国ごっこをしていたときの感覚と今やっている感覚はあまり変わらないんだけれど、自分が手足を動かしたら世の中に対して何かしら発信は出来るし、うまくつながるかもしれないなあということは中学三年生くらいの時に何となく気づいたことであって、それから色々手を動かしてみて、これをやったら次面白いかなとか、次こういうこと学んでみないなということを積み重ねていったら、たまたまここに今の自分がいる。
そういう意味では、原動力は何ですかと聞かれれば、自分の感覚的なもので、これ楽しそうだな、これやったら面白そうだなとか、これやってみたいなというところでもあるし、なんでその面白さとか興味関心が生まれるのかといえば、とりあえず世の中が押し付けてくるものが正しいのかなと自分なりの疑問を抱いたり、遠回りでもいいから自分で納得をしたいという考え方だったり、それが原点といえるかな
【手足を動かし、公共も枠組み作りに関わり続ける】
質問)
今後どのように発展させていくのですか。
栗本氏)
それは難しい問題で、いずれ考えなければいけない問題で、いろいろやっていて自分何に向いているかなとか、自分は何をやらなきゃいけないかなということを考えていると、色々見えてくる。
結局僕自身は、世の中のいい子というか、スタンダードな方ではなくて、なんだかんだサブスタンダードな方から、自分なりのやり方で攻めるんだろうなと思うんだけれど、だからこそ手足は自由に動くし、縛られるものはないし、幸いにして、そういうことを認めてくれる環境もある。
だから、とりあえずは考えながら、色々考えながら、これやったほうがいいな、これをやったらおもしろそうだなということをやっていく。
よくグローバル時代で、国家という枠組みが再構築されるのではないかといわれるけれども、僕自身はグローバル化の時代だからこそ、国家の枠組みっていうのがどんどん明確になっていくのではないかと考えている。
多分国家の枠組みを越境することは簡単にはなるけれども、境目はなくならない。
むしろ境目というのは、超えるのが簡単になればなるほどよりはっきりとしてくるのかなと思っていて、これから国であったり自治体であったり、そういった公共的な枠組みの重要性が再認識される時代が来ると思う。
世の中を今までの公共的な枠組み、で維持できるかというとそういう時代ではないと思っていて、多くの人が参加して、みんなが必要だと思うもの、公共税や、公共物をみんなで維持していかなければいけないよねと。
それにファシリテータのような役割は、政府とか、地方自治体が担いうるんだけれど、そのときに、ファシリテートをしている場に参加するのは、今までのように官庁とか政治家とかだけではなくて、もちろん政治家や官僚がいてもいいんだけど、民間企業とかがが入っていって、パブリックなものをみんなでつくる時代になると思う。
そういう時に、政府や自治体というところが公共的な枠組みを維持するファシリテータになるのであれば、民間などのメインストリームではない感覚が分かる人間が、ルールメイキングや、予算を含むところの中心にいることは重要だろうなと思っている。
なので、そっちの方向に行くことになるのかなと、それが自分自身が選挙に出るのか、他の方法で支えることになるのかは分からないけど、その世界に関わり続けることは間違いないと思う。
いずれにせよ、端的に言えば、政治の世界に首を突っ込み続ける。そこから離れることはないと思う。
企業の利益とか、一人の人生の幸せを越えて、世の中全体のパブリックなものに対するいい悪いを決める法律と予算を決めることが出来ることに関わり続けるんだろうなと思う。
以上で、栗本氏のインタビュー内容はすべてである。
お忙しい中、僕のインタビューにお時間を割いてくださり、突っ込んだところまで答えて下さったことには感謝してもしきれません。
今後は、
- 株式会社TENTIAL様
- 衆議院議員村井先生
の記事を順次更新していく予定である。
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*1:栗本氏のホームページより