Leonardの取材

起業家・社会活動家・政治家・ベンチャー企業等に取材し、その勢いと熱意を発信するブログです!!!

書評:ライアン・ホリデイ『エゴを抑える技術』はエゴから我々を救う

 

 エゴイストであるということ】

 

 自分が現在の位置にいるのは、ひとえに「自分が優れた能力を持っているから」「他者とは違うから」と考えて周りを突き放し、ひたすら自分の殻にこもって行動した結果、信頼を失い、自信が行き過ぎて思わぬ失敗をする。

 

 エゴを原動力として突き進む。

 

 ある時は周りからの”過剰な”評価に有頂天になり、ある時は世間からの”過少”(と本人が感じる)評価に理不尽だと頭を悩ませる。

 

 そんな経験をしたことのある人は、全世界的に、少なくないはずだ。

 

 Kindle Unlimitedから読むことのできる、ライアン・ホリデイエゴを抑える技術』。原題は”EGO IS THE ENEMY”、エゴは敵だ、の意である。

 

 情熱に突き動かされ、周りからの評価を受ける中で私たちの中ですくすくと育っていく強烈なエゴに対して、ライアンホリデイは、警告と解決策の提案をしてくれている。

 

 特に、ホリデイは本書で、現代はこれまでと比較しても、特にエゴが掻き立てられやすい時代になっていると警告している。

 

 SNSでは常に自身の最新の行動や活動を発信するようにせかされ、発信の度にインプレッションや「いいね」の数で評価される。

 

 情熱をもち、自身が特別な存在であると確信することや、特別な地位や高い報酬を得ることが推奨されることも多い。

 

 

【EGO IS THE ENEMY】

 

 エゴは敵だ

 

 エゴは往々にして、人間関係をも壊してしまうことがあるという。

 

 大好きだった家族や恋人、友人に対して注いでいた愛情は、自分への評価に対する執着に取って代わられることがあるかもしれない。

 

 謙虚だった人間が、大会で優勝したとたん、大学入試で名門大学に受かった瞬間、何かの賞を取ったその時、急に周囲に対して尊大な態度を取るようになり、変わってしまう。

 

 あるいは、情熱を掲げて自身のを(世間に向けた広告のように)語り続けたことで、理想と現実の乖離に悩まされるかもしれない。

 

 どれほど自分の目標偉大なものであるかを語り続けることで、周囲からは応援を通り越して呆れの眼差しを向けられるようになるかもしれない。

 

 いずれにせよ、気付かぬ間に私たちの心の中で肥大化し続けるエゴには、上手に向き合わなくてはいけない。

 

 エゴがなくならないにせよ、出来る限り表出しないように。自らの利益を第一に考えるのではなく、謙虚に周囲に尽くせるように。

 

 周りからの評価も大事かもしれない。

 

 しかしそれに負けないくらい(あるいはそれ以上に)、自分のやるべきこと、やりたいこと、興味のあることを見つけて取り組み、追及する姿勢を持てることも大事なのでないかと思う。

 

 

 【エゴを力に変えないということ】

 

leonardo-blog.hatenablog.com

 記事で取り上げさせて頂いた栗本拓幸氏は、彼にしかできない発信の価値を追求し、ご自身の興味に従って活動の幅を拡大していらっしゃった。そこに、高い影響力や地位への執着はなく、報酬を求めて活動しているわけでもない。

 

 そんな栗本氏の姿は、私には本当にかっこよく映った。

 

 栗本氏のかっこよさは、記事を眺めて頂ければ少しでも伝えることが出来るかと思うが、とにかく、

  • 自慢せず謙虚
  • 地位を追い求めない
  • 虐げられても怒らない
  • 周囲のために行動できる
  • やるべきことがわかっていて、粛々と行動できる

という生き方をすることで、真に輝く人間に近づけるのではないだろうか。

 

 以上本記事では、ライアンホリデイの主張をそのまま引用したわけでも、忠実に紹介したわけでもない。

 

 ただ単に、私が『エゴを抑える技術』を読んで考えたこと、感じたことを、「社会からの評価を気にせずに」つづっただけの文章なので、ありきたりなつまらないブログだと評価されるかもしれないし、ホリデイの主張と一部食い違いがあるかもしれない。(それは問題があるように思われるが…)

 

 それでも僕にとっては、今後公開されたこの記事を見返したときに、19歳の秋に『エゴを抑える技術』という素晴らしい本を読んで、色々なことを感じたということが残っていれば、それでいい。

 

 

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取材記事はこちら!

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発信者栗本拓幸氏、その活動の原点と原動力

第三回栗本拓幸氏取材記事

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栗本氏

 全国高校生徒会大会の実行委員長や生徒会支援協会の理事として、高校在学時から精力的に活動されていた栗本氏は、現在更に活動の幅を広げ、「知性ある日本」をコンセプトに、Liquitous Corp.設立などを務め、Youtuberや教育系ファシリテーターなど多様な形で発信を続けている。

 1999年生まれ、慶應義塾大学総合政策学部SFC)在学。「知性ある日本」をコンセプトに、統治機構改革、行政におけるテクノロジー活用、若者の社会参画などの分野で研究と実践。NPO法人Rightsをはじめ複数の法人で理事他、液体民主主義の社会実装を進めるLiquitous Corp.設立など。YouTuber、教育系ファシリテーターAO入試のアドバイザーなど。*1

栗本氏のホームページ:

http://hiroyuki-kurimoto.jp/

 

⇓前回、前々回の記事はこちらです!

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 一週間、間が空いてしまいましたが、栗本拓幸氏取材記事第三弾、今回が最終回となります。

 

 ご自身の活動について、発信に対する考えや、活動を進める際の思いについて伺うことが出来たインタビューは、僕の中で大変心に刻まれましたし、僕がこのブログを運営していくにあたっても大きな励みとなっています。

 

 

 栗本氏の活動について、液体民主主義の社会実装や、教育系ファシリテーター、ホームページによる発信などの活動を、主に「調べる」「深める」「まとめる」「動かす」の四段階で進めていると、第一回の記事では紹介した。

 

 第二回の記事では、発信をするにあたっての栗本氏の考え方、「自分独自の視点で深い情報を発信していく」という部分を取り上げさせて頂いた。

 

 今回は、栗本氏の活動の原点に迫っていきたいと思う。

 

【規範に対する批判的視点】

 

質問)

栗本さんは、どういったきっかけで現在やっていらっしゃるような活動を始めたのですか。

 

栗本氏)

基本的には好きでやっているので、そんなに、すごく大きな志原体験があるという訳ではないけれども、割かし昔から、規範的なものやこれがいいと言われていることに自分なりに抵抗していたなと思う。

 

それこそ小学校も中学受験のときも、中高入ってからも、これが正しいんですよと押し付けられたときに、それを「はいはい」と受けとるのではなくて、「それって本当に正しいの」っていうことを自分なりに考えて、なにかしらのアクションを起こしてきたことは多いかな。

 

何か規範的なものに対する自分なりのモヤモヤがあって、その中でたまたま、国であったり組織であったりというものに関する関心が強かった。

 

最初は、ごっこ遊びだったんだけど、それが中高に入って生徒会に繋がって、その先に若者の政治参加の様々なところが繋がっていった。

 

僕自身の感覚としては、小学校や小学校に入る前に、お国ごっこをしていたときの感覚と今やっている感覚はあまり変わらないんだけれど、自分が手足を動かしたら世の中に対して何かしら発信は出来るし、うまくつながるかもしれないなあということは中学三年生くらいの時に何となく気づいたことであって、それから色々手を動かしてみて、これをやったら次面白いかなとか、次こういうこと学んでみないなということを積み重ねていったら、たまたまここに今の自分がいる。

 

そういう意味では、原動力は何ですかと聞かれれば、自分の感覚的なもので、これ楽しそうだな、これやったら面白そうだなとか、これやってみたいなというところでもあるし、なんでその面白さとか興味関心が生まれるのかといえば、とりあえず世の中が押し付けてくるものが正しいのかなと自分なりの疑問を抱いたり、遠回りでもいいから自分で納得をしたいという考え方だったり、それが原点といえるかな

 

【手足を動かし、公共も枠組み作りに関わり続ける】

 

質問)

今後どのように発展させていくのですか。

 

栗本氏)

それは難しい問題で、いずれ考えなければいけない問題で、いろいろやっていて自分何に向いているかなとか、自分は何をやらなきゃいけないかなということを考えていると、色々見えてくる。

 

結局僕自身は、世の中のいい子というか、スタンダードな方ではなくて、なんだかんだサブスタンダードな方から、自分なりのやり方で攻めるんだろうなと思うんだけれど、だからこそ手足は自由に動くし、縛られるものはないし、幸いにして、そういうことを認めてくれる環境もある。

 

だから、とりあえずは考えながら、色々考えながら、これやったほうがいいな、これをやったらおもしろそうだなということをやっていく。

 

よくグローバル時代で、国家という枠組みが再構築されるのではないかといわれるけれども、僕自身はグローバル化の時代だからこそ、国家の枠組みっていうのがどんどん明確になっていくのではないかと考えている。

 

多分国家の枠組みを越境することは簡単にはなるけれども、境目はなくならない。

 

むしろ境目というのは、超えるのが簡単になればなるほどよりはっきりとしてくるのかなと思っていて、これから国であったり自治体であったり、そういった公共的な枠組みの重要性が再認識される時代が来ると思う。

 

世の中を今までの公共的な枠組み、で維持できるかというとそういう時代ではないと思っていて、多くの人が参加して、みんなが必要だと思うもの、公共税や、公共物をみんなで維持していかなければいけないよねと。

 

それにファシリテータのような役割は、政府とか、地方自治体が担いうるんだけれど、そのときに、ファシリテートをしている場に参加するのは、今までのように官庁とか政治家とかだけではなくて、もちろん政治家や官僚がいてもいいんだけど、民間企業とかがが入っていって、パブリックなものをみんなでつくる時代になると思う。

 

そういう時に、政府や自治体というところが公共的な枠組みを維持するファシリテータになるのであれば、民間などのメインストリームではない感覚が分かる人間が、ルールメイキングや、予算を含むところの中心にいることは重要だろうなと思っている。

 

なので、そっちの方向に行くことになるのかなと、それが自分自身が選挙に出るのか、他の方法で支えることになるのかは分からないけど、その世界に関わり続けることは間違いないと思う。

 

いずれにせよ、端的に言えば、政治の世界に首を突っ込み続ける。そこから離れることはないと思う。

 

企業の利益とか、一人の人生の幸せを越えて、世の中全体のパブリックなものに対するいい悪いを決める法律と予算を決めることが出来ることに関わり続けるんだろうなと思う。

 

 

 以上で、栗本氏のインタビュー内容はすべてである。

 

 お忙しい中、僕のインタビューにお時間を割いてくださり、突っ込んだところまで答えて下さったことには感謝してもしきれません。

 

 今後は、

 の記事を順次更新していく予定である。

 

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*1:栗本氏のホームページより

「自分にしかできない発信を」『知性ある日本』を目指す発信者、栗本拓幸氏

第二回:栗本拓幸氏取材記事

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栗本氏

 全国高校生徒会大会の実行委員長や生徒会支援協会の理事として、高校在学時から精力的に活動されていた栗本氏は、現在更に活動の幅を広げ、「知性ある日本」をコンセプトに、Liquitous Corp.設立などを務め、Youtuberや教育系ファシリテーターなど多様な形で発信を続けている。

 1999年生まれ、慶應義塾大学総合政策学部SFC)在学。「知性ある日本」をコンセプトに、統治機構改革、行政におけるテクノロジー活用、若者の社会参画などの分野で研究と実践。NPO法人Rightsをはじめ複数の法人で理事他、液体民主主義の社会実装を進めるLiquitous Corp.設立など。YouTuber、教育系ファシリテーターAO入試のアドバイザーなど。*1

栗本氏のホームページ:

http://hiroyuki-kurimoto.jp/

 

 栗本氏の記事は二回に分けてお届けする予定でしたが、三回分に分けることに致しましたことをお断りさせて頂きます。

 

 

 栗本氏の活動について、液体民主主義の社会実装や、教育系ファシリテーター、ホームページによる発信などの活動を、主に「調べる」「深める」「まとめる」「動かす」の四段階で進めていると、前回の記事では紹介した。

 

 自身の活動が大きく四段階に分けられるとおっしゃっていた栗本氏に、活動を始めた原動力や今後の展望を聞いた。

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質問)

では、(ご自身の活動を進める際には、)そういった(四段階の)実現フローのようなものを意識していらっしゃるということでしょうか。

 

栗本氏)

フローというか、これは後から恣意的にまとめているから、そんなに崇高な理念がありますとか、意識が高いわけではないのだけれど、このフローに近いものじゃないと、何か動かすとか、発信し続けることが難しいと思う。

 

ものすごい確固たる自分なりの哲学というか、行動原理文字化されているわけではなくて、基本的には自分の中で、面白そうだなとか、楽しそうだなとか、声かけてもらったからやってみようかなとか、感覚的なところに基づいてやっている。

 

 

【発信しやすい時代。だからこそユニークネスを】

 

栗本氏)

それこそものすごい発信をしやすい時代になっていて、YouTube上にもユーチューバーは一杯いるし、ブロガーだっていっぱいいるし、Twitter上にも発信している人は五万といる中で、自分なりの価値はどこにあるんだろうなと考えている。

 

その時に、薄っぺらかったり、あるいは内容の詰まっていなかったりすることは誰でもいえるけど、そこに自分なりの視点であったり、自分なりの考えであったりを介在させることが出来れば、その発信というのは自分にしか発信しえないユニークなものになると。

 

そのユニークなものが社会的な評価を得るかというのは別問題として、どこかの誰かがすでに発信した内容を発信しても仕方がないので、いい意味でユニークなものを出していくためにはさっき言ったフローというのはなければ難しい。

 

(その中で、)やっぱりこういうフローを、最近は意識するようになってきたところではあるかな。

 

【受信者の人数ではなく、自身の軸やバックグラウンドを意識して】

 

質問)

僕もメディアとかを始めて発信をしたいなと思うにあたって、閲覧数が、例えば10にすらいかないのではないか考えたりとか、YouTubeでも登録者数が10人とか100人とかというのは少ないとみなされたりということを考えたりしてしまいます。

 

それでも意外と、10人の人にでも自分の意見を発信できれば、それだけでも大きいのではないかなと考えているのですが、どうでしょうか。

 

栗本氏)

僕は、それは間違いないと思っていて、例えばYouTubeでも、登録者数が数100万人とか、何万人というのはざらにいるから、10人、100人とかっていうと、ものすごい小さい数字に捉えがちなんだけれど、僕自身は全くそんなことはないと思っている。

 

それこそ10人でも、実際に集まってみれば、それなりの会議室が埋まるくらいの人数だし、100人というのはそれなりの講義室が埋まるくらいで、1000人は基本的に現実世界ではありえない。

 

そういう意味では、一人一人の顔をイメージしながら、小さい数字でも発信をしていく意味があると思っているんだけれど、一人だからいいやとか10人だからいいやという話ではなくて、相手が何人であっても、自分の伝えたいことは何なのかってところを意識しながらやることは大事かな。

 

何かしらのであったり、バックグラウンドがあって発信するのと、全くそういうのがなくて発信するのでは、受け手からすれば印象は全く異なるものになると思う。

 

なので、受け手がどうであっても、自分なりの軸や、コンセプト、さらに具体的に言うのであれば自分が何を言いたいのかということは意識しながらやればいいものが出来るのではないかなと思う。

 

【情報が瞬時に伝わるからこそ、深さ逆張り

 

栗本氏)

色々な情報やあるいは報道というのが瞬時に伝わる今だからこそ、特定の事象について長い時間をかけてかみ砕き、ものすごい平凡な日常の中に何かを見出してそれについて考えてみることも重要かなと。

 

情報がすごく早く伝わることに関して、一切優位性はないから、であれば逆張りをして、深さ自分なりの視点に重きを置くというのはあってもいいかなと思う。

 

 

第二回の取材パートでは、ユニークネスを追い求め、自分なりの価値を付与した深さにこだわった発信をし続ける。そんな栗本氏の活動の姿を垣間見ることが出来た。

 

次回は栗本氏取材記事の最終回です。

 

今後の活動の展望や、原動力等を伺いました!お楽しみに!

 

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leonardの自己紹介は以下のリンクから!

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*1:栗本氏のホームページより

Leonardの取材 自己紹介

こんにちは。そして初めまして!

 

Leonardといいます。

 

(本当はこれは)初回の記事(になるはずだった)ですから、このブログの方向について軽く触れたいと思います。

 

このブログでは、

  • 起業家や社会運動家、活動家、政治家の方々に取材した内容をまとめる

ことをメインに執筆を進めていきたいと思います。

 

伺ったお話を元に、感じたことや考えたことを言語化してまとめることで、自分が将来熱意をもって続けられるフィールド活動を見つける一助としたいと思います。

 

そのため取材の際は、

  1. 現在のミッションを掲げたきっかけ
  2. 活動のビジョン
  3. 原動力モチベーション

といった内容をメインに伺いたいと思っています。

 

さきほど取材した内容をすでにあげてしまっていますが、初回のインタビュー記事のように、取材内容を開示しつつそれについて考えたことを少しずつですが書いていくということにします。

 

最後に、Leonardの自己紹介をして終わりにします。

  • ミドルネームがLeonard
  • サッカーが人生なのでそっちの内容を書き始めるかもしれませんがはじめは自粛します
  • 東京大学在学中

 

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「自分なりの価値はどこにあるんだろう」『知性ある日本』を目指す発信者、栗本拓幸氏

初回の取材は、私が生徒会活動を通じて高校時代にお世話になった栗本拓幸氏。

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栗本氏

 

全国高校生徒会大会の実行委員長や生徒会支援協会の理事として、高校在学時から精力的に活動されていた栗本氏は、現在更に活動の幅を広げ、「知性ある日本」をコンセプトに、Liquitous Corp.設立などを務め、Youtuberや教育系ファシリテーターなど多様な形で発信を続けている。

1999年生まれ、慶應義塾大学総合政策学部SFC)在学。「知性ある日本」をコンセプトに、統治機構改革、行政におけるテクノロジー活用、若者の社会参画などの分野で研究と実践。NPO法人Rightsをはじめ複数の法人で理事他、液体民主主義の社会実装を進めるLiquitous Corp.設立など。YouTuber、教育系ファシリテーターAO入試のアドバイザーなど。*1

栗本氏のホームページ:

http://hiroyuki-kurimoto.jp/

 

そんな栗本氏へのインタビューは、2回分に分けてお届けする。今回は栗本氏の活動内容について、メインに取り上げることとする。

 

 

【質問:掲げるコンセプト・キーワードについて】

  • 「発言者の名前)発言…」という形式は、取材時の言葉のまま使用。それ以外は適宜要約しています。

 

質問)

 私の中での栗本さんは、高校のころから一つのをもって、ぶれずに活動されているというイメージがあります。現在のコンセプトは「知性ある」という部分だと思います。

 日本の政治の無知性化が叫ばれる中で、そういった意味合いでの「知性」を掲げていらっしゃるのですか。あるいは独自の意味合いの知性を使っていらっしゃるのですか。

 

栗本氏)

 知性という言葉で伝えたいことは、よく言われるものに「理性」「感性」があって、感性だけではもちろん物事は動かないし、かといって人は知性だけでは動かない中で、ではそれらを掛け合わせると何になるんだろうと考えたときに、それが「知性」だと思う。

 原理主義的に理論が整っていればいいかというとそうでもないし、インフルエンサーのように、エモいことだけが正義か、というとそんなこともない。それらをうまく組み合わせていかなければいけないので、知性ある、というコンセプトを使っている。

何のために(活動を)やるのかと言われれば、自分が生きる社会をより良くしたいということになるのだろうけれど、より良くするときにどうするかというと、知性だけでも感性だけでもなくて、第三の道として知性がある。

 

 また、栗本氏には、多数政権下での国会運営や、東日本大震災からの復旧を巡る国会の審議等を見たときに、社会全体が持ち得る力全てを発揮しきれていないと感じる機会が多かったという。

 「日本国内または海外において右派左派コンサバポピュリストなどの対立というところが日々強くなっており、ことなる思想やバックグラウンドを持つ者同士の対話をする可能性がなくなっている。その原因を特定の政党や政治家に帰することは出来ないが、全体として、国や社会のために何が出来るかというよりは、党利党略で会ったり、俗人的な利益だったりを追い求めているように見える。」と語る栗本氏なりのアンチテーゼとして、「知性」という言葉を使い始めたようだ。

 

 

古代ギリシアアリストテレスは、著書『弁論術』において「ロゴス・エトス・パトス」の三つを掲げ、それら三つを訴えることで他者の行動や気持ちを動かすことを主張した。全世界的に、ポピュリストや原理主義的な主張が台頭する中で、栗本氏のコンセプトである「知性」は、我々の社会の意思決定において今一度見直されるべき概念ではないだろうか。

 

 

 続いて、栗本氏は液体民主主義(リキッド・デモクラシー)の社会実装に携わり、Liquitous Corp.のファウンダーとしての活動もされていることから、液体民主主義の概念と、液体民主主義の社会実装にあたってどのような目的を持っていらっしゃるのかについて伺った。液体民主主義の概念自体は多くの読者の皆様が所見であると認識している。どのような意味の言葉であるのかを含めて伺ったので、力まずに読んでいただければ幸いである。

 

質問)

 液体民主主義は、僕なりに、一人一人が社会の成員として社会の進む方向を決めていく中で、参加自由型かつ、直接的に意思決定に関わっていくという概念だと解釈しましたが、どうでしょうか。

 

栗本氏)

 それはおっしゃるとおりで、まず液体民主主義の試みというのはもともとアイスランドやドイツなどで2010年代の初頭にあって、一旦潰えている。

 ただ、液体民主主義の考え方でいいなと思ったのは、第一に参加型であること。

 一部の人間であったり、一部の選ばれた人間だったりだけが参加するのではなくて、あらゆる人間が意思決定の段階に参加できる。

 第二に、各々の個性を最大限に伸ばせるスキームであること。

 これは大きく二つに分けられて、まず、各々の知見であったり経験であったりの専門性を伸ばせる制度だということ。基本的な液体民主主義というのは、オンライン上のプラットフォームがあって初めて存在するものであると。であれば、現在は若年層と高齢者の投票率の差というのが問題になっているわけだけれども、それは別に世代間格差の問題を取り上げて煽るのではなくて、世代に関係なく、知見や、いいアイデアや意見を持っている人間が参加しやすくなればいいかな。そのときに、オンラインのツールを使うことによって、より多くの人間にとって参加しやすくなるのではないかなと思う。だからより専門性が発揮されやすくなる。

 その二点で、液体民主主義によって、社会の成員である個々人が、自らの専門性を世の中のために発揮できるのではないかなという可能性を考えて、液体民主主義に首を突っ込んであるところでは、ある。

 各々のユニークネス、または個性を発揮できることはすごく重要で、今は等しくじゃあこれをみんな考えて下さいねというか、等しくやってくださいねということが政治参加において求められると思うけれども、この分野に関して意見があるとか、この分野に関してだけ意見があるという各々の個性や専門性が発揮しにくい環境ではある。既存の政治の枠組みでは、なかなか新規参入をしにくいので、新しい政治参加の形もあってもいいのかなと考えているところではある。

 

質問)

 なるほど。ありがとうございます。国という大きなサイズの枠組みだけでなく、色々な規模のコミュニティの意思決定に繋がる液体民主主義を目指されているのかなと思ったのですが。

 

栗本氏)

 大きな文脈でいえば、少子高齢化の流れがある中で、今の国力を維持するのならば、より参加して貢献することが求められる。となると、その参加のハードルを下げたほうが、多くの人が参加することになる。液体民主主義のようなコンセプトに従って、より多くの場所で各々が参加できるようにしたら面白いのではないかと考えているという文脈が一つ目。

 二つ目は、最近は自治会であったりPTAなどの地縁組織が解体されていたり、投票率の問題にも関わってくるけど、自分がどこかのコミュニティに所属しているという感覚がなかなか得られなくなっている。自分が何かしらのアクションをできる機会が担保されていないと、コミュニティに所属しているという実感が得られない。しかし、三次元物理的な世界で会議など議論に参加するのはハードルが高い。もちろん最終的にはそこを目指すべきなのであろうが、step by stepで、段階を踏んでまずはオンライン上でなにかにいいねするでもいいし、何かを書くとか、議論するでもいいんだけれども、その中で実際の社会のコミュニティと何か接続できる階段があればいいかな。

 色々なコミュニティや組織中において、その成員たる人間が、コミュニティに参加するきっかけを作ることが出来るのではないかなと。それはもちろん国政レベルだけではなくて、地方政治でもいいし、どんな組織でもいいけど、コンセプトとしてそういった意思決定の形もいいのではないかという提案ではある。

 

 

―液体民主主義は、あらゆるサイズのコミュニティ、社会において、その成員一人一人が意思決定に積極的に参加して、専門性を発揮することで個性を伸ばすことのできるスキームであると栗本氏は言う。国という大きな枠組みに、ある政治的なスキームをはめ込むことは容易ではないが、まず私たちの周りの身近な組織からでも試運転できることは、リキッド・デモクラシーの魅力の一つと言えるのではないだろうか。

 

[質問:栗本氏の活動の全体像について]

この記事の最後に、栗本氏の活動の全体像を伺った。

 

質問)

 これからは、栗本さんが、Youtuber教育系のファシリテーターなど色々な活動をされている中で、どのような活動に最も力を注がれているのかということを伺うことが出来ればと思います。

 

 この質問に栗本氏は、以下のように答えて下さった。

 自分でも、これとこれとこれをやっていますとまとめることは出来ず、やりたいことをやっているのだが、手法に注目すると、活動は『調べる』『深める』『まとめる』『動かす』の四つのどれかの段階に収斂される。研究や取材、データを分析するということもやってはいるし、調べたことをベースに対話や議論をし、解釈をするということもある。アウトプットをして、会議をまとめるファシリテートをしたり、表現や編集をして発信したりということもする。こういった部分はブログYouTubeにもつながってくる。さまざまなそういう自分なりの知見についてであったり、様々な人と対話して生まれた組織で一緒に政策作ったりっていうことをやっている。細かい定義があるわけでは得ないが、この四つのうちどれかを常にやっているという感じではある。崇高な理念を持って意識高くこの段階に従っているという訳ではないが、この四つの段階に従うことで継続することが出来ている。

 

 自分の興味関心のある分野について、手足を動かして実際に自分から調べ、発信していく。そんな「発信者、栗本拓幸氏」の一面を、インタビューを通じて伺うことが出来た。

 

 第二回の記事は、活動のきっかけ原動力という面にフォーカスを当てて、更に栗本氏の活動を見ていきたいと思う。

 

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第二弾の記事はこちらから⇓

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*1:栗本氏のホームページより